腰椎分離症はちょくちょく来院される症状ですが、ちょっと変わった症例なので紹介します。
当院には、2月の5週目から週2回ペースで通院されて、月1回病院で画像診断を受けています。
3月1週目、病院での画像検査ではドクターから”折れた骨の隙間が空いている”と説明されました。
今回の症例では、12月から腰痛が酷くなり、野球も休んで病院での治療?コルセットを作り装備しているが、痛みが常にあるとのことです。
当院初回の検査から分離症施術を通してみていくと、分離症だけの痛みではないように感じ、検めて探っていくと肉離れがありました。
しかも左右殿筋、左右腰背部に肉離れ症状が…12月からは3か月近く運動もしていないのに。
施術する部位が多いこと多いこと。
ちょっと珍しいパターンなのでイロイロ聞いてみると、プレースタイルがフルスイングだそうです。強いひねり動作が怪しいけどね?左右だし…脇腹を傷めるプロ野球選手もよく聞きます。
最近のプロ野球選手もフルスイングスタイル強打者が活躍しているので、少年達の流行り
なのでしょうかねぇ?
この痛みを取るには
腰の痛みを分けて考えなくてはなりません。
分離症の治療と肉離れ治療をしていく必要があると。
3ヶ月間治らない肉離れがあるということは、間違ったケア・治療を続けてきたのでしょうか?
今回も同時進行で治療していきましたが、部位が多ければ比例して時間もかかるので肉離れの取れ方もゆっくり…じれったい。
分離症の通院パターンとしては、病院からコルセットを作って普段日中は装備してもらい、運動は停止。痛みの具合により週2~3回施術を4週~12週間。
月1度の画像検査を病院ですることが多いのでそこで治り具合が判断できます。
この少年は施術開始して6週間、4月1週目の病院MRI検査で”8割がた治ってきている、運動も少し開始してもいい”とのドクターの言葉です。
良かったですね!
それから腰痛も大幅に改善されてますし、肉離れの方はどうなったかというと、まだ殿筋1か所の痛みが残っている状態です。
肉離れは受傷後フレッシュな状態だと治りやすい傾向なのですが、古いのは少々時間がかかる、また損傷部が深部だとこれまた時間がかかる傾向です。
今回は、もう少しのところなので来月の検査まで、このまま施術継続して運動も停止して完治してから運動再開していくことになりました。肉離れもまだ残ってるし。頑張ります!
分離症の施術についてもう少し説明したいと思います。
私が今までに患者さんに聞いてきた(ドクターの話)ことがらはだいたいこの3つで、
”分離した骨の隙間が広い場合は付かないので、安静にして(数週間~数か月)痛みが取れたら運動を再開しても良い”
”初期状態なので、コルセットを装備して数か月、骨の完治を目指す”
”コルセットを装備して腰の負担を減らし、毎月画像診断して経過を見ていきます”
私も整体を勉強しはじめた当初は、開いた分離症の骨は付かないと教わり、痛みだけを取る手法を行っていました。手術予定の分離症少年にも結果が出ていたのでドクターの言われるように骨折が痛みの直接原因でないと思っていました。その後整体の勉強を続けて、最後に師事した師匠から”骨もくっ付くよ”と教わったのが強力な分離症手法です。レントゲン画像でビフォーアフター画像を見せていただいてビックリした覚えがあります。痛みの取れ方にもキレがある。強力な手法です。
先日も”どの姿勢でも腰痛がある”と言う高校野球部2年生(中3でヘルニア手術、高1ヘルニア再発、病院にヘルニア継続通院中)の選手が来院されて最近は分離症もあると(ドクター)。
分離症施術1回で腰痛解消してビックリ。ヘルニアどこいったんだろー?
この強力な手法は、分離以外には効かない。
痛みも取れて骨も付くとは薬事法で書けないので、よくなることもあるようですかねぇ師匠?
骨が付いても付かなくても2つのやり方でよくなることもあるとかないとか。
身体は、自然治癒力で改善していくのでその人しだいで早くも遅くもなるが、なにもしないと動かない自然治癒力にスイッチを入れるのが整体調整です。